30代女性・主婦
症状:首から背中にかけての痛み
Q:枕が合わないせいか、寝起きに首から背中にかけて痛かったり固まってたりします。やっぱり高級な枕に変えたほうがいいのでしょうか?
A:せっかく休息をとっても、寝起きから痛みがあるのはお辛いですね。
本来眠っている間に回復できるはずなのに、それができていない理由はいくつか考えられます。
まず、お仕事・家事・趣味など日常的にやることで、首から背中にかけて負担のかかる体勢が多く、筋肉の疲労が蓄積していること。
また、疲労が蓄積して硬くなった筋肉は中を通る血管が圧迫されているために循環も悪くなり、筋肉の疲労物質を取り除くことが苦手になります。
そうなると疲労が十分に回復しないまま翌日を迎えるので、どんどん疲労が”キャリーオーバー”してしまいます。
また、自律神経の働きも重要で、ハードワークや精神的ストレスなどにより交感神経がたかぶってしまうと、睡眠の質に関わる副交感神経は抑えられてしまうので、回復力が下がります。
加えて、背骨を支えている筋肉群は交感神経によって自然と力が入ってしまうため、必要以上に筋肉を頑張らせてしまいます。
このような条件で、さらに寝ている時の首の位置がよくない状態だと、さらに筋肉が嫌がって緊張してしまい、寝起きから痛いというケースが起こります。
枕が合わないことも考えられますが、単純に枕を当てている場所が悪いこともあるので買い替える前に位置を試してみるのもいいですね。
カイロプラクティックで重要視している脊椎(後頭部〜骨盤までの背骨)は自律神経に強い影響を及ぼすため、脊椎のチェックはしておきたいところですね。
その上で、作業姿勢などで負担がかかっている筋肉や関節の問題もしっかり改善していくと、回復が追いついてくるはずです。
もし、高級な枕への買い替えをご検討されている場合には、事前にカイロプラクティックで首の前後の筋肉の状態などをしっかり良くしてみてください。
頚椎のカーブを測定して作ってくれる枕もありますが、脊椎は筋肉に引っ張られてカーブを描いているので、筋肉の状態によってカーブが変わります。せっかく高いお金をかけるのでしたら、良いカーブの状態で枕を作った方がいいですよ!